毛皮商人の清作は原野の真ん中にある古い井戸で”井戸の精”に出会う。 井戸の精は清作に毛皮の仕事を辞めて皮細工の仕事を勧める。 流行らないと言う清作に、井戸の精は原野をあざみの野原に変え、 針と糸を渡すと皮の長靴を作るように頼む。 一晩かけて作った長靴を買いに来たのは原野が一面のあざみに 埋めつくされて困った動物達。 しかもそれはかつて清作が売った毛皮達だった。 恐れおののいた清作は家へ逃げ帰り毛皮の仕事を辞めてしまう。