物語 銀のくじゃく


村の貧しいはたおりは、森から訪れた緑の目をした老人に連れられて
森の奥にある5階建ての塔に行く。
そこで「緑のくじゃく」の旗を織る事になる。
しかし、そこにいたのは4人のお姫様。
口々に「銀のくじゃく」への憧れを語る。
実は老人とお姫様は「緑のくじゃく」で「銀のくじゃく」に魅せられて
出ていった他のくじゃくを呼び戻すために旗を掲げようとしていた。
しかし、お姫様たちの懇願に負けたはたおりは片面に緑、
もう片面に銀のくじゃくを織り込み、みずからは旗に魂を吸い取られて
籏の中の銀のくじゃくになってしまう。
そして、お姫様は銀のくじゃくによって塔を去り、
老人の願いは叶わなかった。