猟に来て山で道に迷った私は一匹の白い子ぎつねを見つける。 追いかけた私は、その子ぎつねが化けた「そめもの屋ききょう」に入り お客として子ぎつねの話を聞く。 ききょう色の染めた指で作る窓に懐かしい昔の風景が蘇ることを知った私は、 猟そっちのけで、鉄砲を代金代わりに自分の指を染めてもらう。 しかし、家に帰ってきた私は習慣で手を洗ってしまい、 そのふしぎな窓の光景を二度と見る事はできなくなった。