物語 だんまりうさぎと黄色いかさ


雨ばっかりがふって、だんまりうさぎは畑仕事もおしゃべりうさぎに
会うこともできなくなった。退屈していただんまりうさぎは古い
レインコートを使って壊れたかさの修理をすることを思いつく。
ミシンを掃除し、コートをほどき、資格に縫いあわせと一つの作業を
するたびに一日と一日と過ぎていくが、雨はやまず、だんまりうさぎは
黙々と作業を続けた。そして素敵な黄色いかさができあがったとき、
雨はやんでしまっていた。せっかくのかさが使えなくて残念がる
だんまりうさぎだったが、編めあがりの日差しが強く、遊びにきた
おしゃべりうさぎの日傘として役に立った。