物語 ふろふき大根のゆうべ


ふもとの町で大根をもらった茂平さんは
その帰り道にみそを買いに行く猪に出会う。
なんでも猪たちの間では「ふろふき大根のゆうべ」というのがあって
その準備をしているという。
猪に大根をあげた茂平さんはお礼として
猪にその「ふろふき大根のゆうべ」に招待される。
その猪の家へ行くとちょうど猪が準備をおえたところだった。
四方の山の代表のいのししが呼ばれ、「ふろふき大根のゆうべ」が始まった。
猪たちのふろふき大根はゆげを出すのが大事で、その湯気を見ていると、
心に思っているものがそのまま見えてくるのだった。
大根におもちまでごちそうになり、茂平さんは家へ帰るのだった。