物語 ふしぎな青いボタン


あき子の青いマントについているまんまるの青いボタンはふしぎなボタンで、
時々笑ったり、おしゃべりしたりするのだった。
ある日、風の日にあき子が走っていると、そのボタンはマントから外れてころころと転がっていきってしまった。
あき子は慌ててそれを追いかけて、冬の野原の真ん中にきたとき、ボタン売りのウサギに出会う。
そのウサギのボタンの中に隠れていたふしぎなボタンは、見つかると、また転がり出してしまう。
それをウサギと共に追いかけたあき子の前に、小さな家が現われる。
そこはくまの家だったがくまは眠っていたのでウサギとあき子は静かにボタンを探した。
ボタンは植木鉢の中にあったが、うさぎがベルをひっくり返してしまった。
そのため、くまが起きてしまい二人はくまに追いかけられるが、
うさぎがあき子のマントにまじないをかけて彼草色のテントにして、くまの目を逃れる事が出来た。
あき子はそのまま植木鉢をもって家へ帰った。
春になり、植木鉢から芽が出て花が咲いたとき、その花の中にはあの青いボタンが入っていた。