物語 雪の日のだんまりうさぎ


冬のある日、だんまりうさぎの畑に雪が積もった。
それを見ただんまりうさぎはともだちのおしゃべりうさぎに会って
「雪が降ったねえ」といいたくなった。
しかし、積もった雪で道は歩けなかった。
電話が苦手なだんまりうさぎはおしゃべりうさぎから電話が
かかってくるのを待つことにしたが、一向にかかってくる気配もなかった。
待っているうちに寒くなってきただんまりうさぎはシチューを作ることにした。
料理をこしらえながらも、電話を待つだんまりうさぎは仕方なく一人で
「雪が降ったねえ」と大きな声をあげながら料理を続けた。
するとおしゃべりうさぎがだんまりうさぎの家へ訪ねてきてくれた。
二人はシチューが煮えるのを、待ちながら「雪が降ったねえ」と言あった。